今日はホーチミンにある「ホーチミン戦争証跡博物館」、通称 戦争博物館について。
ベトナム国内だけで200万人近い人々が犠牲になった「ベトナム戦争」。
ここは、その戦争が終結してからわずか数カ月後に作られた施設。
戦争の恐ろしさを後世に伝える、いろいろ衝撃的なものが展示されている博物館です。
私は当初、特に希望はなかったのですが、夫のカピ夫が
「絶対に見ておけ」と半ば強制的に連れて行かれたのがこの施設。
しかし、実際に行ってみて大変心を打たれました。
そして、本当に足を運んでよかったと思ったところです。
楽しい観光ももちろん素敵ですが、実はこういうところにも
みんなに足を運んでもらい知ってもらいたい、目を背けてはいけない、
そう思うすごいところです。
■場所
博物館に来る観光客は80%以上が欧米人と聞いていましたが、確かにほぼ欧米の方ばかり。
残念ながらアジアの人々はあまり見かけませんでした。
博物館の中は、インドシナ戦争からベトナム戦争後まで、ベトナムの戦争の歴史が掲示されています。
また、枯葉剤による被害記録、ホルマリン漬けの奇形胎児の展示等、なかなかショッキングなものも多く、私の前にいた金髪の若い女性は涙を流しながら展示を見学していました。
本当に胸が苦しくなる光景がつづきます。
※刺激も強いので、苦手な方は控えたほうがよさそうです。
戦場カメラマン
ベトナム戦争からは世界のメディアによって報道が自由にされており、多くのカメラマンが
命がけで現場を訪れ、撮影をしていました。
戦場カメラマンとして有名な沢田 教一さん、一ノ瀬泰造さんの写真もたくさん展示されており、彼らの人生の歴史とともに、大変見入ってしまいました。
あの有名なピューリッツァ賞を受賞した沢田 教一さんの「安全への逃避」という写真
も見ることができます。
危険を冒してまで真実の姿を映す戦場カメラマン。
何が彼らをそこまで突き動かしたのか・・・そんなことをいろいろ考えながら
心に残る数々の写真を見たのでした。
敷地内の展示
外の敷地には軍事用の戦闘機や戦車がたくさん展示されています。
本物なので、男の人はとても興味深々の様子。
例に漏れず、うちのカピ夫くんも興味津々でいろんな戦闘機を眺めていました。
華やかな場所ではありませんが、
ホーチミン観光に来たら是非日本人も見てほしい、そんな場所です。
これを後世に伝えていかねば・・・。
そう思う、今日はちょっと真面目なカピ子なのでした。。
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